運用体制

大手前大学と株式会社デジタル・エデュケーショナル・サポートは、eラーニングによる魅力的な学習機会を創出する為、 『コンテンツ』、『教育支援』、『システム』の3分野で、お互いの「教育力」と「技術力」を融合させた大規模なeラーニング協働運用を行っています。

運用体制基本モデル図

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協同活動

大手前大学と株式会社デジタル・エデュケーショナル・サポートによるeラーニング協働運用モデルの詳細をご紹介します。

それぞれが自身の専門分野での運用の他に、他分野と協働した運用を行い、成果を挙げています。
専門分野ごとに分けた運用体制は、組織間の役割分担を明確にする他、専門的な判断・対応によって、複雑化するeラーニング運用の効率化を図る有効な手段となっています。
また、異なる組織間の協働活動は、専門分野を超えて協力・補完し合い、より魅力的なeラーニング、新しい教育・学習のアイデアを創出する手段となっています。

ADDIEモデルを軸とした組織別活動表

  eラーニング
推進センター
コンテンツ
グループ
教育支援
グループ
システム
グループ
各担当教員 その他
学内組織
分析: Analyze
  • 各種分析結果の総括
  • 各種開発・改善計画の実行判断
  • 科目分析
  • コンテンツ開発・改善計画
  • 学習者分析と結果の共有
  • 教育支援改善計画
  • システム技術分析と結果の共有
  • システム改善計画
  • 科目概要の確認
  • コンテンツ開発・改善計画
  • 情報基盤情報の提供
  • 各種学内情報の提供
    (学年歴、授業アンケートなど)
  • 学習者情報の提供
設計: esign
  • 各種設計方針の決定
  • 知財関連の実務・管理
  • シラバス確認
  • コンテンツ基本設計書作成支援
  • レッスンプラン作成支援
  • 素材・著作権リスト作成
  • メンタリングガイドライン検討
  • アクションプラン検討
  • システム設計
  • シラバス作成
  • 教科書選定
  • コンテンツ基本設計書作成
  • レッスンプラン作成
  • コンテンツに関する資料・情報の提供
 
開発: evelop
  • 開発成果物および関連情報の確認
  • 素材データの収集
    (映像・ナレーションデータなど)
  • コンテンツ開発のディレクション
  • コンテンツ制作
    (改修含む)
  • コンテンツ動作確認
  • コンテンツ完成図書作成
  • コンテンツの評価計画
  • メンタリングガイドライン作成
  • アクションプラン作成
  • 各種マニュアル
    (学習マニュアル、システム操作マニュアルなど)作成
  • システム開発・検証
  • システム設定
    (利用者情報・科目情報・履修情報の登録など)
  • 映像・ナレーション収録
  • コンテンツの確認
  • システム利用者情報の提供
  • 履修情報の提供
実施: mplement
  • 運用状況の把握
  • 障害時の対応判断
  • コンテンツ修正
  • eラーニング学習ガイダンスの実施
  • メンタリング
  • 授業実践モニタリング
  • 問合せ対応
  • パソコン操作指導
  • システム管理・サポート
  • 履修情報メンテナンス
  • システムメンテナンス
  • 不具合・障害対応
  • 授業実践
    (学習進捗管理、質問回答、課題採点、ディスカッションファシリテートなど)
  • 成績評価
  • 問合せ対応
  • パソコン操作指導
  • 履修変更受付
  • 成績処理
評価: valuate
  • リフレクション会議の開催・進行
  • 各種評価の総括
  • コンテンツの形成的・総括的評価
  • リフレクション会議参加
  • 完了率集計
  • 各種アンケート集計
    (授業アンケートなど)
  • 運用報告書作成
  • リフレクション会議で報告
  • コンテンツ改善指摘
  • システム改善指摘
  • 教務運用改善指摘
  • システム運用結果集計
    (不具合・障害対応状況など)
  • 運用報告書作成
  • リフレクション会議で報告
  • システム改善要求のヒアリング
  • リフレクション会議参加
    (授業実践自己評価)
  • 運用報告書の確認
  • リフレクション会議参加
  • 運用報告書の確認
その他
  • トータルマネジメント
  • 週次ミーティングの開催・進行
  • 学内組織とDES社組織の橋渡し
  • 運用データを基にした研究と発表
       
  • 教育方針の設定
  • カリキュラム作成
  • 科目概要の確定
  • シラバス・学習概要の公開

①専門組織における各種分析とその分析結果の共有

各種分析は担当の専門組織で行います。前年度の評価を踏まえ、現状の要素に対して分析を行い改善計画につなげます。
また、分析結果は他組織にも共有し、それぞれが担当する分野での改善計画に活かします。

科目分析

科目分析(全183科目)

科目分析内容

科目分析内容(実例:科目「倫理と道徳」)

②各担当教員とコンテンツGによる、コンテンツ協同設計・開発

コンテンツの制作工程は大きく分けて3つの工程があり、土台づくりからデジタル化まで、担当教員と制作スタッフが綿密に打ち合わせを繰り返し進めていきます。

制作工程① ~ 教材の土台を作る ~

まずはじめに、授業をどんなものにしたいか、学生に何を得てほしいか、担当教員の考えを制作スタッフがヒアリングします。ここから、担当教員と制作スタッフの二人三脚のコンテンツ開発がスタートします。

担当教員と制作スタッフの間で授業の方向性をしっかりと共有することが、学生の理解がより深まる良いコンテンツを作るためのポイントにとなりますので、初回の打ち合わせはじっくりと行います。

協働運用風景

コンテンツ開発打合せ風景

制作工程② ~ 授業の内容を固める ~

続いて、制作工程①で決めた土台を元に内容を具体化していきます。

まずは、担当教員がコンテンツの絵コンテやシナリオを作成します。それを元に、学習の分量は適切か、わかりづらい部分はないか、一番伝えたいポイントを上手く表現できているかなど、担当教員が持っているイメージを制作スタッフが具体化・アレンジしていきます。この時、オンライン教育ならではの欠かせないポイントを制作スタッフが押さえます。(担当教員は、eラーニングのコンテンツを設計することで、今まで行ってきた対面授業の方法を見直す機会にもなります。)

また、聞くだけの教材にならないよう、要所にシミュレーションやクイズを設けて学生に楽しんで学習してもらえる工夫をするなど、担当教員も制作スタッフも理想の教材を目指して試行錯誤を重ねます。

制作工程③ ~ デジタル化して完成! ~

いよいよ最終工程です。
制作工程②で固めた内容をデジタルコンテンツにしていきます。映像やナレーション、アニメーションを豊富に取り入れたコンテンツは大手前大学のeラーニングの魅力のひとつです。

使用する映像やナレーションは、大手前大学キャンパス内の専用スタジオで収録します。科目によっては、担当教員自らが映像に出演したり、ナレーションを吹き込んだりします。話し声が聞きづらくないか、学生に分かりやすく説明ができているかはもちろんのこと、学生が見ていて違和感を感じないよう、出演する教員の服装や髪形にもこだわっています。

収録したものを組み込み、出来上がったものを最終チェックして、ついに大手前大学オリジナルコンテンツの完成です。制作スタートから完成までに要する時間は1科目あたり約半年、コンテンツが完成する頃には担当教員と制作スタッフの関係は「協働作業」を超えたものになっています。この関係は、今後のコンテンツ改修でも有効に働きます。

③各担当教員と教育支援G、システムGが協働したeラーニング授業運用

担当教員は「eラーニング授業」を実践します。しかし、多くの担当教員は「eラーニング授業」を担当した経験がありません。
そこで、教育支援グループが学生からの問い合わせの一次対応をしたり、システムの使い方をサポートしたり、授業内外で様々なサポートを行っています。また、システムグループも、授業の設定変更や技術的な質問の対応など、陰で授業を支えています。逆に、担当教員からはシステム改善のフィードバックをもらい、双方にメリットのある運用となっています。

また、教育支援グループは学生に対してメンタリング活動を行っています。学習相談や指摘、アドバイスなど、授業内容に直接関係はありませんが、学生のメンタルサポートを行うことで学生が「eラーニング授業」を安心して受講できるようサポートしています。

④全関係者が集まり、次運用の改善意識を共有するリフレクション会議

リフレクション会議は協働運用の象徴的なイベントです。
eラーニング推進センターを中心に、担当教員、コンテンツ開発スタッフ、教育支援スタッフ、システムサポートスタッフ、教務担当職員が一堂に会して、今運用の結果(学習完了率、授業アンケートの結果、各種運用結果など)を認識し、次運用に向けた改善意識の共有を行います。反省や改善案など、様々な意見が活発に飛び交い、全関係者が一丸となってeラーニング授業を良くしていこうという方向に向かっています。

ただし、170科目もの授業を運用している通信教育課程ではまだまだ多くの課題が残っており、今後これらの課題を解決すべく、協働運用のモデルを改善していきたいと考えています。

⑤eラーニング推進センターによる協働運用環境のトータルマネジメント

実務レベルでの各種方針の決定から各種情報の蓄積、共有まで、eラーニング推進センターは協働運用環境のトータルマネジメントを行っています。また、各組織間の橋渡しなど、協働運用環境のコーディネートという重要な役割を担っています。

現状、eラーニング推進センターのマネジメント、コーディネートはうまく機能しており、他組織が連携した協働運用自体もうまく機能しています。その効果は運用実績にも表れています。

協働運用風景

協働運用風景

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運用実績

大手前大学と株式会社デジタル・エデュケーショナル・サポートのeラーニング協働運用も4年目を迎え、その間、様々な状況に対応すべく運用改善を繰り返してきました。

結果、履修総数、受講者実数は年々増加の一途を辿っており、そのような状況下においても完了率は「平均80%以上」と高い水準を保っています。

これは、協働運用によって、年々進化する満足度の高いeラーニングが提供できており、多くの学生にeラーニングが新しい学習の形(魅力)として受け入れられ定着したことを意味しています。

完了率平均 80%以上

大手前大学eラーニング運用実績

学期 開講科目数 履修総数 受講者実数 完了率
2008年度 春学期 4科目 183 163 79.17
2008年度 秋学期 5科目 409 310

 80.69

2009年度 春学期 8科目 878 648 84.54
2009年度 秋学期 9科目 1,371 798 82.81
2010年度 春学期 9科目 1,752 874 84.99
2010年度 秋学期 9科目 2,221 1,115 84.12
2011年度 春学期 10科目 2,413 1,198 82.18
2011年度 秋学期 11科目 3,054 1,442 現在開講中

大手前大学 通学制eラーニング科目 運用実績より

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